私がタイで生活する中で、以前から思っていることの1つが、タイ人の思考・思想・生活が、仏教の影響をものすごく受けているということです。

そりゃ、仏教国だから当たり前なのかもしれませんが、親や家族からの教えや躾など自体が仏教の教えそのもので、仏教を座学で学んできたというより、生活をしていく上で、身についてきたのではないかと思います。あまりタイ人の友達がいないので、詳しいことはよく分からないのですが・・・無神論者の多い日本で生まれ育った私には、タイ人の考え方や価値観は、時々、目を見張るというか、見習うべき点も多いように感じるのです。

例えば、普通に、プロンポンやアソークの駅近で、赤ちゃん(レンタルチャイルド?)を抱いた女性がお金をせがんでいて、普通に、タイ人の中学生か高校生らしき女の子達が、お金を入れていくのを見ます。まぁ、そういうのは、マフィアがバックにいるから、やらない方が良いとは言われているものの、そういった女の子達の心が素晴らしいと思うのです。困っている人のために、小さなことでもいいから、自分ができることをしようという、その心がいいなぁ~って思うのです。

また、タイで孤独死をする日本人の高齢者が増えているというニュースで、近所に住むタイ人が、その方が亡くなるまで、食べ物を持って行ったり、お世話をしていた(もちろん、何の見返りも期待せず)という話も読んだことがあります。困っている人を助けるのは、当然という考え方なのです。

私の主人は、いつもタイ人の同僚から、食べ物やお菓子など頻繁に何かしらもらってきています。日頃の感謝の気持ちを表してくれているんですね。タイ人にとって、与えるということは、当然のことで、むしろ、与えることで、周りを幸せにし、自分も幸せになるのです。

そいういった考え方の根本にあるものは、仏教の教えだと思っています。生活をしていく上で、親や親族、学校の先生方から受け継いだ教えなんじゃないかと。だから、タイ人は優しい人が多いと言われている。

日本でも、恩や義理などはあるけれども、与えること、助けることで、自分自信も満足して幸せになれるという考え方は、そこまで浸透していないように感じます。

なので、自分の損得を考えるのではなく(そういうタイ人も、話を聞くと結構いますけど・・・)、心からそうしたいと思える人が多い社会って、素晴らしいな~と思えるのです。






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